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Project Blog

ブログ形式で活動をレポート中

2022年9月29日の一夜だけ、温泉街路地裏の廃墟を再生しました。地元の皆さんと、草刈りして、ウッドチップを敷いて、部屋を掃除して、照明実験をして。多くの方のご協力と積み重ねが実り、楽しい団欒の時間を過ごすことができました。


利根川源流のまち。群馬・みなかみ。その中心温泉街の最奥にある廃屋がなぜかとても魅力的に見えて、壊してしまうことはすぐにできるのですが、なんとか活かせないかと再生に向けた取り組みを地元の皆さんとはじめています。


東京大学PJメンバーの学生たちが藪をかき分け草を刈り、あるいは夜を徹して準備してくれた第1回は『うらろじ納涼ガーデン』。軒先、中庭を手入れするだけで、あれ?こんなにいい空間だったんだ。そんな気づきを地元の皆さんと共有できたように感じます。



こだわって実験を重ねたお手軽照明演出も、いい感じ。


こんなアクションをしていると、いろんな方が昔の水上温泉の思い出を語ってくれたり、ここにアトリエ構えたいというかたが手を上げてくれたり。バブルまで怒涛のように栄えた温泉街も、周りを見渡すと廃墟が点在。廃墟群を、再生建築群に。楽しい第一歩が踏み出せました。



水上温泉の路地裏の更に裏。そこに「旧ひがき寮」は佇んでいました。


特徴的なのは敷地の奥に向かい狭まっていく中庭の景観です。元々の建て詰まり感と併せて、幾つもの魅力的な「路地道」のようなものが、敷地内の動線となっています。


ここのなんとも不思議な空気感を体感すれば、きっと誰しもこの廃屋の虜になってしまうはずです。


解体の決まっていた「旧ひがき寮」でしたが、まずはこのヒューマンスケールな建物と中庭から、廃墟再生プロジェクトをスタートさせたいと思います。



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